おなじみの楽曲をエレクトーンで楽しく演奏しよう コードネーム編

これまで右手のテクニック・左手・ベースの伴奏などをマスターしてきましたが、そろそろ「1曲弾いてみたい!」と思い始めてはいませんか?
そこで、右手で5本の指を使って、おなじみの楽曲をマスターしたいと思います。
もちろん左手・ベースの伴奏で華やかな演奏を楽しみましょう。

学習の総まとめとして「聖者の行進」を演奏しよう

今回はいよいよ本格的に右手・左手・ベースで演奏します。
エレクトーン初心者が楽しく簡単に弾ける楽曲が良いと思い、今回選んだのは「聖者の行進」です。
余談ですが、この楽曲を選んだ理由を記しておきます。
・右手のメロディーの指くぐり・またぎの必要がない
・ド・レ・ミ・ファ・ソ の5音だけでメロディーが成り立っている
・左手・ベースのコードシンクが極めてシンプル
・誰でも1度や2度は聞いたことがあるおなじみの楽曲
・明るくてファンキーなイメージの楽曲
・アレンジしやすい
この楽曲を選んだ理由はまあ、そんなところでしょうか。

こちらの入門講座のサイトでエレクトーンを初めて学んだ人が、今後は教室に通って本格的にレッスン開始したいと考えている人も多いかもしれませんね。
エレクトーンのレッスンでは、グレード試験に向けて演奏力をメキメキ伸ばすことができます。
今回の「聖者の行進」は、今後教室でレッスンしてグレード試験に向けてのファーストステップになれたらと思います。

「聖者の行進」ってどんな楽曲?

この楽曲は世界中で親しまれてきましたが、どのようなイメージをお持ちでしょうか。
「聖者の行進」の楽曲から連想する言葉は、明るい・陽気・ファンキー・元気・パワフル・パレード・ポジティブ、そんなところでしようか。
そんなイメージとは裏腹に、アメリカで誕生したこの楽曲はもともとは黒人の葬式で演奏されていたというから驚きです。で
葬儀の際には、明るくて元気なイメージではなく、厳かに静かに演奏されていたそうです。
わたしたちが知っている「聖者の行進」とは真逆なので、葬儀でよく演奏されていたなんて、想像がつかないですよね。

1960年代のアメリカ映画の「5つの銅貨」でこの楽曲が使われたことから、明るくてファンキーなアレンジにイメージチェンジした感じです。

エレクトーンはクラシックの静かな曲からマーチ風のパワフルな曲など、多彩な音楽が楽しめる楽器です。マーチ・スイング・8ビートなど多彩なリズム搭載で、既成曲を演奏するだけではなく、アレンジも楽しめます。
今回はアレンジについて少し意識しながら、楽曲演奏をおおいに楽しみましょう。

「聖者の行進」のコード進行をマスターしよう

今回は、「聖者の行進」をもっとも簡単なハ長調で演奏しましょう。
ハ長調はシャープ(#)やフラット(♭)の調号が含まれないので、楽譜がとても見やすいし、引きやすいですよね。

この楽曲の中で使うコードネーム(伴奏)は、C (シー) ・F (エフ) ・G7 (ジーセブン) の3つです。
ハ長調の基本のコードネームをすっかり忘れてしまった人は、「エレクトーンの弾き方の基本」のカテゴリから「左手とベース鍵盤の練習」を閲覧して練習してみて下さいね。

「聖者の行進」のコード進行は下記の通りです。
1~16までの数字は小節数、その下がコードネームです。

1    2    3   4   5    6   7    8
C    C    C    C    C   C   G7    G7
9   10    11   12   13   14   15    16
C    C    F    F    C   G7   C     C
C  ソドミ (ド) ・ F  ラドファ (ファ) ・ G7  ソシファ (ソ)
※ ( ) 内はベース鍵盤の音

【1】1小節ごとに1・2・3・4・・・とカウントを取り、規則正しいテンポを保ちながら、下記の通りコードネーム (左手の伴奏) を押さえてみましょう。
【2】次にベース音のみ弾いてみましょう。【1】と同様に、カウントを取りながら、言って問のテンポを保ちましょう。
【3】左手のコード進行とベース音が弾けるようになったら、コード進行の通りに左手・ペースを一緒に弾きましょう。

しゃれたコード進行で後半を盛り上げよう

ここまで弾けるようになったら、C・F・G7のコードネームとペース音はもう大丈夫ですよね。
そこで、ちょっとしゃれた感じのコード進行をつけてみたいと思います。
前半の8小節は同じで、後半にしゃれたコード進行をつけて盛り上げて終わりましょう。

後半は
9   10    11   12   13   14   15    16
C    C    F    F    C   G7   C     C

これを
9   10    11   12   13   14   15    16
C    C7   F    Fm C (on G)  G7   C    C

このようにコード進行に変化をつけます。
コードネームが変わった箇所は
・10小節目の「C」→「C7」
・12小節目の「F」→「Fm」
・13小節目の「C」→「C (on G)」
ここで新しいコードネームが3つ新たに登場しました。
C7 (シーセブン) ♭シドミ (ド)
Fm(エフマイナー) ♭ラドファ (ファ)
C on G (シー・オン・ジー) ソドミ (ソ)

この3つのコードネームの楽譜は下記の通りです。

【1】C7 (シーセブン) ♭シドミ (ド) のコードネームを弾いてみましょう。
左手の指使いは4 (薬指) ・2 (人差し指) ・1 (親指) で弾きます。

【2】Fm(エフマイナー) ♭ラドファ (ファ) のコードネーム、左手の指使いは4 (薬指) ・2 (人差し指) ・1 (親指) です。

【3】C on G (シー・オン・ジー) ソドミ (ソ)、コードネームは「C」でベース音が「G」(ソ) です。左手の指使いは 5 (小指) ・2 (人差し指) ・1 (親指) です。

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