エレクトーンで右手のハーモニーをキレイに弾けるようになりたい!と悩んではいませんか?
メロディーが上手に弾けるようになったら、もう少し変化をつけて美しいハーモニーを奏でたいですよね。
そこで、今回は右手でハーモニーをつける練習、重要のテクニックをマスターしましょう。
右手のメロディーを重奏でより華やかに
これまでは右手のメロディーを単独で弾く練習にこだわってきました。
今回は、右手のメロディーに少し厚みを持たせてより華やかに美しいハーモニーを奏でる練習です。
重奏のトレーニングものちほど出てくるので、今回もしっかりマスターして下さいね。
エレクトーンの重奏とは?
1つのメロディーに同時に音を重ねてハーモニーをつけることをエレクトーンでは「重奏」と言います。その結果、フルートのミとソの音が同時に鳴り、レとファの音、ドとミの音が同時に鳴る美しいハーモニーが生まれます。
たとえば、オーケストラの中にフルートのパートが2つあるとします。
フルートの上のパートの人が「ソ・ファ・ミ」というフレーズを演奏すると同時に、下のパートの人が「ミ・レ・ド」の音を演奏します。
エレクトーンの場合は、フルートの2パート分の演奏を右手の2本の指を同時に使えばできるわけです。もっと単純に言えば、室内楽やオーケストラ演奏での美しいハーモニーを右手だけで自由自在に表現できるということです。
エレクトーンの重奏はおもに二重奏と三重奏があり、元のメロディーに沿った和音(コード)をつけて弾くのが一般的です。
エレクトーンとオーケストラの重奏の違いとは?
エレクトーンの重奏とオーケストラ演奏の重奏は、少しニュアンスが異なります。
オーケストラで二重奏と言えば、デュオのことを指すのが一般的です。
フルートとピアノ、チェロとピアノ、二台のピアノで演奏するなど2種類の同じ楽器、または異なる楽器で演奏をすることを二重奏と呼びます。
オーケストラでは三重奏のことをトリオと言い、ピアノ・バイオリン・チェロ、チェロ・バイオリン・ヴィオラの管弦三重奏などがあります。
オーケストラでは楽器の編成のことを二重奏・三重奏・四重奏・五重奏と呼びますが、この「重奏」という言葉がつくのは十重奏までです。
本題とは少し話がそれてしまいましたが、ここから先はエレクトーンの二重奏の弾き方に入ります。
右手の二重奏の基本的な弾き方とは?
右手のメロディーを二重奏でキレイに弾く基本は、次の3つです。
重奏する音を同時に弾くこと
当たり前と言えば当たり前ですが、二重奏をキレイに弾くには、2つの異なる音を同時に弾くことです。
簡単そうに見えるけれど、エレクトーン初心者には2つの音を同時に鳴らすのはけっこう難しいものです。慣れるまでに少し時間がかかるかもしれません。
最初はゆったりとしたテンポで弾くようにしましょう。
メロディーをなめらかに弾くこと
重奏をつけることで、音により広がりが出てきます。
キレイに弾くには、メロディーをなめらかになぞるように弾くことです。
ただし、重奏は必ずしもレガート(スラー)で弾くとは限りません。
楽器によっては、スタッカートで重奏を演奏することもあるので、臨機応変に対応しましょう。
ハーモニーを意識して弾くこと
重奏は単に音を同時に重ねて弾けば良いというものではありません。
常にハーモニーをキレイに響かせるように意識して弾きましょう。
右手のメロディーを重奏で弾く練習
今回も前回までと同様に、ドレミファソの音を使って練習します。
真ん中のドレミファソ、または1オクターブ上のドレミファソで弾いてみましょう。
楽譜は、真ん中のドレミファソの音になっています。
【1】今回はレガートでなめらかに弾く練習なので、上鍵盤の音色をストリングスに設定しましょう。
【2】楽譜は4分の4拍子なので、メロディーを弾く1小節前に「1・2・3・4」とカウントをとり、規則正しいテンポで1小節目から弾きます。
【3】ここからは、異なる2つの音を同時に弾く練習です。
最初の1小節目のドミ・レファの音は2拍ずつ伸ばして、2小節目のミソの音は3拍分伸ばして4拍目は1拍分お休み(休符)です。
【4】3小節目のミソ・レファの音は2拍ずつ伸ばし、最後のドミの音は3拍伸ばして4拍目は1拍分休みます。
元の楽譜に3つのバリエーションで弾いてみましょう
基本の二重奏が弾けるようになったら、次の3つのバリエーションにチャレンジしてみましょう。
A・B・Cともに、楽譜全体のリズムは
タン・タン・タン・タン / タン・タン・タン・ウン・・・ですが、それぞれ音程が違います。
【1】 A・B・Cの順にレガートで演奏してみましょう。
A・B・Cの楽譜をスタッカートで演奏してみましょう。
スタッカートで演奏する時は、ストリングスの音は向いていないので、ピアノ・エレピに音色に変えて弾きましょう。
マリンバなど木琴系の音に変えてみても良いですね。
ミドとレシの音をレガートで重奏で弾く練習
エレクトーンの二重奏の練習として、最後に登場するのはミド・レシの音をなめらかに弾く練習です。
最初のミドの音は通常通り3と1の指で弾きますが、次のレシの音は2と1の指で弾きます。1小節目のミド・レシの間、このレシと次の2小節目の頭のミドの間をレガートで弾くように意識しましょう。
重奏を弾く音楽的なメリットは?
今回は、右手で二重奏を弾くトレーニングでしたが、これができるようになると大きなメリットがあります。
メロディーに深みと奥行きができて美しいハーモニーができる
重奏をつけることで、メロディーに深みと奥行きがあり、キレイにまとまります。
良い音楽は美しいハーモニーがあってこそなので、いろんなメロディーに重奏をつけて弾く練習をしてみて下さい。
まずは簡単に弾けそうな曲で重奏をつけて弾いてみましょう。
チューリップ・メリーさんの羊・ロンドン端などの楽曲で重奏にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
楽曲のアレンジや即興演奏で重要のテクニックを活かせる
今はまだエレクトーン初心者だけど、グレード試験にチャレンジする日が来たら、アレンジや即興演奏で重要をおおいに役立てられます。
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