「聖者の行進」を楽しく華やかに演奏するコツが知りたい!

今回新たにチャレンジする「聖者の行進」について、初心者でも楽しく演奏できる秘訣を知りたくはありませんか?
手元に楽譜がなくても、両手奏が上手にできなくても、楽しく演奏できるコツは確かにあります。
そこで今回は、これまでの総まとめとして「聖者の行進」の楽曲を通して、思いっきりエレクトーンを楽しく演奏する方法をご紹介します。

聖者の行進のメロディーを覚えて右手で弾いてみよう

今回はエレクトーン初心者が簡単に弾けてエレクトーン音楽を身近に感じてもらえたらという思いで、「聖者の行進」を選びました。
楽譜が読める方は、「ぷりんと楽譜」のウエブサイトからダウンロードするのも良いし、読めない方は「うる覚え」で演奏するという手があります。
作詞・作曲をするアーティストってたくさんいるけれど、中には楽譜がほとんど読めない方もいらっしゃいます。楽譜が読めない方は、音楽の表現力が高く、聴音・聴奏が上手な方も多いですね。
この楽曲では、ハ長調で演奏する場合は音域がド~ソまでの5音なので、耳で覚えて簡単に弾けますよ。

両手が弾けない人はMDRなど多彩な機能を活用して演奏を華やかに

「聖者の行進、右手のメロディーだけ、左手だけなら弾けるけど、両手・ベースと合わせて弾くなんてとても無理」
そのような人は、MDRをおおいに活用すれば右手のメロディーを弾くだけで、簡単に両手ベースの演奏もできます。
エレクトーンELシリーズのMDRについては、「エレクトーンの操作パネル 【下鍵盤の右側】の名称と役割」のページの「ミュージックディスクレコーダー (MDR)」の項目で簡単に説明しています。

このNDRには、録音機能とレジスト(リズム・テンポ定・音色の設定など)を1曲ごとに記憶させることができます。

「聖者の行進」のレジストを設定・保存する

今回は、「聖者の行進」をビッグバンド風ジャズのイメージで演奏してみましょう。
ここから先はその手順を説明しましょう。

【1】メモリーボタンのいちばん左側1番に音色・リズム・テンポを設定します。
テンポは130~150、その中で自分が弾きやすいテンポに合わせましょう。
上鍵盤 右手の音色は
・アッパーキーボードボイス1 ブラス1
・アッパーキーボードボイス ブラス2
・リードボイス1 トランペット
・リードボイス2は使わないので、音量をMIN (ゼロ) に設定します。
それ以外の音色は、真ん中~MAXに好みで調整しましょう。
【2】
下鍵盤 左手の伴奏の音色は
・ロワーキーボードボイス1 ブラス1
・ロワーキーボードボイス2 ブラス2
を設定しましょう。
【3】
ベース鍵盤の音色は
・ペダルボイス1 コントラバス2
を設定しましょう。
ペダルボイス2は使わないので音量をMIN (ゼロ) に設定します。
【4】
リズムはスイング1~6までのうち、お気に入りのものを選びましょう。
【5】
ここまで設定したら、メモリーボタン1にレジストを保存しましょう。左側の赤いボタンを押しながら、1を押します。
【6】

左手は基本的にベタ弾きですが、それだけだと物足りないですね。
そこでエレクトーンの機能を活用して、演奏をもっと華やかに彩りましょう。
アカンパニメント機能を使って、伴奏にバリエーションを持たせます。
アカンパニメントの機能の内容と操作の仕方は、

エレクトーン専門用語のカテゴリより「エレクトーン演奏で知っておきたい専門用語【1】」の「アカンパニメント (ACCOMPANIMENT)」見出しの中にあります。
1つりリズムにつき4種類のアカンパニメントがあるのでお好みで選んで下さい。
【7】
ELシリーズのエレクトーンには、さらにうれしい機能があります。
ベースが弾けなくても左手で伴奏 (コードネーム) を押さえるだけで、ベース演奏もできる機能です。これをオートベースコードと言い、「エレクトーン演奏で知っておきたい専門用語【3】」のページに掲載されています。

今回は「聖者の行進」に出てくるC・F・G7の基本コード、曲の後半に出てくるC7・Fm・ConGのコードは弾けることを前提とします。
曲の後半のコード進行ができない人はC・F・G7の基本コードだけでも大丈夫ですよ。
【8】

オートベースコードの画面を開いてFinger Chord (フィンガーコード) を選びます。
【9】
ここで忘れてはならないのが、「A.B.C」の文字の横にある「MEM.」(メモリー)です。
LOWERとPEDALをオンの状態に設定します。
この設定をしておけば、左手を弾いていない時、ベースを踏んでいない時 (鍵盤から手足が離れた状態の時) でも直前に弾いた伴奏と音が鳴る仕組みです。
【10】
ここまで設定したらレジストは完了ですから、もう1度メモリーボタン1に記憶させて上書きします。
メモリーボタンの上書きは何度でもできるので、レジストに変更箇所があればその都度、メモリーすることを忘れずに。

レジストをフロッピー・フラッシュメモリに保存


ここまで保存したら、フロッピーまたはフラッシュメモリにレジストを保存しましょう。
ソングナンバーを選択して赤いレコードボタンを押しながらレジストレーションメモリーの左側の赤いMのボタンを押します。
MDRの小さな画面には、点線が点滅しますが、完了すると自動的に止まります。

左手・ベースのパート録音

【1】
フロッピーまたはフラッシュメモリを装着した状態で、赤いレコードボタンを押して左上のRECORDのアッパー以外のパートをすべて点滅状態にします。
【2】
PLAYボタンを押すと録音スタートです。
イントロエンディング機能を使うと演奏がより華やかになります。
【3】
曲の頭の部分はイントロ・曲のコードネーム進行に沿って演奏、曲の最後にエンディングボタンを押すと自動的に演奏が止まります。
演奏が終わったらすぐにSTOPボタンを押します。

再生・右手のパート演奏

演奏の録音の後、再生して右手のパートを演奏しましょう。
イントロの後に右手のメロディーを弾けば、あとは自動的に演奏が終わります。
録音した演奏を再生するには、ソングナンバーを選択してPLAYボタンを押すだけでOKです。

ここまで上手弾けたら、「1曲楽しく演奏できるようになった」と達成感が得られるのでは?
もちろん左手・ベース鍵盤もすべて弾ける人は、レジストのみ設定して両手奏にチャレンジすると良いでしょう。

エレクトーン初心者でも、演奏レベルが足りない部分はオートベースコード機能やMDR、アカンパニメントで上手に補うことができます。
エレクトーンは演奏する人のレベルや音楽の好みによって、いろんな楽しみ方ができることを知ってもらえたらと思います。

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