【エレクトーン用語】タクト・トゥッティ・トランスポーズ・トレモロ・ニーレバー・フィート・M.O.C・パワー・オン・リセット

エレクトーンの演奏を楽しんでもらうために、下記の専門用語について知っておくと便利です。

エレクトーン専門用語について【4】

タクト


本来、タクトとは指揮棒や拍子を取ることを意味します。
エレクトーンのタクトとは、イントロ・エンディングボタンを押しながらリズムスタートを押して使います。
この機能を使うと「カッカッカッカッ」と1小節のカウントをとることができます。
ワルツのリズムを選択した場合は、1小節が3拍になります。
演奏のテンポ感をキャッチするためにも、タクトを使うと安心ですね。

トゥッティ


トゥッティは音楽用語のひとつですが、エレクトーンの場合はブラスやストリングス系の厚みのある音色の総称です。クラシックだけでなく、「A列車で行こう」などのビッグバンド風ジャズにもよく使われます。
EL-900には、トゥッティ1~7までの7種類の音色があります。
木管楽器のアンサンブルや金管楽器のアンサンブル、ブラス系のアンサンブルなど多彩な音色が用意されています。

トランスポーズ(TRANSPOSE)


トランスポーズは、鍵盤の音程を1つずつずらす便利な機能です。
J-popにはよくありがちな曲の後半に音程が半音か全音上がる時も、トランスポーズを使えば移調せずに楽々演奏できます。
「ソ」の音を鳴らす時に、±0の時はそのままの音。
「+1」の時は「ソ#の」音が鳴ります。さらに「+2」の時は「ラ」の音が鳴ります。
【1】液晶画面外の右側・EXP・PITCH/MIDIボタンを押します。
【2】ページボタンで「PITCH」を選択します。
【3】液晶画面の下のTRANSPOSEの音程を上または下に移動させると音程が半音ずつ上下します。

トレモロ


昔のエレクトーンはオルガンサウンド中心で、トレモロがよく使われていました。
トレモロを使うとオルガンの音色が震えて、うねっているような効果があります。
ジャズオルガンの演奏では、トレモロが効いた演奏が特徴です。
部分的にトレモロのオン・オフの設定が可能で、メリハリのある演奏効果があります。
【1】フルートボイス(アッパーまたはロワー)のボタンを押します。
【2】液晶画面外側・右にあるページボタンで「VOL」まで進みます。
【3】デフォルト状態はトレモロがオフの状態。これをオンにするとトレモロがかかります。

ニーレバー


エレクトーン独自の機能で、右膝で自由自在にさまざまな効果が表現できます。
ニーレバーを下ろした状態で軽く右膝で右に動かして使います。
サスティンやメロディのハーモニーなどが楽しめます。

パワー・オン・リセット


電源パワーオンにすることでリセットする機能です。
エレクトーンに入ったレジストなどの情報をすべて消去する時にこの機能を使います。
液晶画面の下に複数の小さなボタンがあります。
その中から左上のボタンを押しながら電源を入れると、すべてリセットされます。
ただし、重要なデータがあれば、必ず保存してから電源を落として、その後にリセットしましょう。

フィート(FEET)


ELシリーズ以降のエレクトーンには、便利なフィート機能が搭載されています。
このフィート機能を使うと、1つの音を鳴らすだけでユニゾン奏の効果が得られます。
ユニゾンとは同じ音を1オクターブ、2オクターブ同時に鳴らすことを言います。
たとえば、まん中の「ド」の音を1つ鳴らすだけで、1オクターブ上または1オクターブ下の「ド」の音を出すことができます。
また、鳴らした音よりも1オクターブ低い音を出すことも可能です。
音色の種類によっては、プリセットされたフィートが8、または16、4に設定されたものもあります。
元の音よりも1オクターブ上に設定する時は4フィートを選び、元の音よりも1オクターブ低い音を設定する時は16フィートを選びます。
ベースのみ2フィートまでの設定が可能で、2オクターブ上の音まで表現できます。
【1】音色をひとつ選びます。
【2】【1】で選んだ音色をもう1度押すと、液晶画面にフィートが表示されます。

M.O.C (メロディ・オン・コード)


右手でメロディ・左手で伴奏を演奏している時に、メロディにもっと厚みが欲しい、もっと盛り上げたい!
そんな時に効果的なのがM.O.C (メロディ・オン・コード)です。
押さえたコードに合わせてメロディにハーモニーがつく仕組みです。
重奏が苦手な人も、このM.O.C機能を使えば演奏に幅ができます。
1つの曲の中で、部分的にM.O.Cを使いたい時は、ニーレバーを下ろします。
M.O.Cを使う時だけニーレバーに触れて右膝を右横に動かすと、素敵なハーモニーが曲をおいに盛り上げてくれます。
M.O.Cのモードは3種類、1に設定すると二重奏、2に設定すると三重奏、3に設定すると最高で4つの音、広がり豊かなハーモニーを奏でます。

【1】液晶画面外の右側にあるA.B.C MOCボタンを押します。
【2】画面中央より右側にMELODY ON COARDが表示されます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です